当院をはじめたきっかけ
私は以前、治療院に勤務していました。その時に、しばらく来院されていなかったご家族から、連絡がありました。
「先生、うちのおばあちゃんが体調悪くなってから一人で外に出られない」
その患者様は、冗談を交えてのお話やおしゃれさがあり、笑顔の素敵さが印象的でした。
スタッフに対しては、食べ物や飲み物などを気遣うところもありました。
私は「だいじょうぶです。いつも沢山いただいていますよ」とお返事するのがお決まりです。
私は仕事の合間に、その患者様のお宅を訪問しました。久しぶりにお会いした患者様は、元気のない様子でした。
- ・自宅にいることも多く、筋力の低下
- ・外出することもなく、気力が落ちている
- ・人と接する機会が減り、目的や生きがいを失いつつある
- ・動く機会が減っているので、気力や体力が落ちていく悪循環
「おばあちゃんに元の調子を取り戻して欲しい!」
その後は、午後の仕事の合間に、訪問をして施術をするようになりました。
「来てくれてありがとう。ほんと、楽になった!!」
患者様からの感謝の言葉とともに、目を潤ませながら喜んで下さった日の事を忘れることはありません。
患者様は、いつも帰り際に食べ物や飲み物を気遣う姿がみられました。
私は「今度、焼き鳥買ってきて下さいよ」と冗談交じりで話しながら、安心して午後の仕事に戻る日々でした。
このような想いで当院を開設致しました
これから向かえる超高齢化社会の中で、通院困難から在宅で医療や介護を受ける方々が増えると予想されます。
在宅医療・介護サービスの中で、リハビリや機能訓練、マッサージ、針灸などの需要も増えるでしょう。
患者様に必要な施術を受けて欲しいと願っています。それには、同業者の方々との協力や連携が必要となります。
「患者様に必要な施術で、気持ちに寄り添い続けて頂ける先生をご紹介したい」と想い、当院を開設致しました。
そして先程のおばあちゃんのように 「不安を安心へ」 「不安を笑顔に」 このような気持ちを常に持って、日々のケアに取り組んでいきます。